常々感想記

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『エル・トポ』

introduction

カルト映画として有名なこの映画をようやく見ました。

まぁぁぁぁぁ鮮烈でした。映画、というより活動写真、と言った方が雰囲気はつかめると思います。なんせ監督自ら、これは芸術映画と言っているくらいですから。いやいや、確かにとんでもないです。

 

cast&crew

 

アレハンドロ・ボドロフスキー。チリ生まれのロシア系ユダヤ人とのこと。

ナンテコッタイ。南米とロシアの小説好きのぼくにはたまらないんではないかい。

正直、ここで紹介するより、これは映画を見て欲しいです。

あまり先入観もたずに見て欲しいので。

ただ主人公、エル・トポの子供の役は監督の実の息子です、ということだけお知らせします。

 

 

plot summary

 

あらすじはあるにはあるが、言わずが花というか、その唐突さというか、奇妙さというか、そういうものを楽しんでください。

エル・トポというガンマンのお話です。

 

review

なんじゃこりゃぁ。なんで子供が裸なんじゃぁ。から始まり、なんじゃこりゃぁ、が頭の中から消えることなく終わる。監督が映したかったのはなんだろう。

 

とにかくそのイメージの強烈なこと。鮮やか。レイアウトが素晴らしく、色味がえぐい。アングルの破壊力。

こんなに映像自体が力強い映画はそうそう観れるものではない。今じゃ絶対作れないし、作らせようとしないし、作っても見る機会は与えられないと思う。

血の量の多いこと。動物の死体。内臓が見える。吊り下げられた人間。

気持ち悪くなる人います。それが当たり前です。

普通の映画ではないので、注意注意。

 

「もしフェリーニが西部劇を、クロサワがキリスト映画を撮ったらこうなったであろう」と絶賛されたそうです。そういう映画です。

 

 

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