常々感想記

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ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!

ナチスほぼストーリーに関係ないじゃん、が1番の感想。超あっさりアクション映画で嫌味なく気持ちよーく見れた。内容は少ししたらほぼ忘れていると思うけどそれがいいと思う。その割に舞台が1995年のサラエボって背景がちょっとわかりにくくしているのが不思議。

 

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アクション映画は下手に理屈をこねない方がやっぱ面白い。この映画では超グンバツな美女のために金塊を盗もう!となる。そんなスーパー美女を演じるのはシルヴィア・フークス。まぁ鼻筋が綺麗に通っていること…眉から鼻根にかけてキレーにシュッと繋がってんだよね、すげーや。ブレードランナー2049にレプリカント役で出演しているのだがやはりそいううことなのだろうか、どここか無機質な感じを受け、生々しくない。そう「ぼくが考えた美女」みたいな頭の中で作ったような。だからベッドシーンも興奮しないぞ。うん、もっとやれ。

美女がちゃんと美女であり、悪女でないので後味も悪くない。ただ彼女の恋人の方、ネイビーシールズの隊員でありチームを金塊騒動に引き込むチャーリー・ベイカーは記憶に残らない。それは他の隊員も一緒。

 

上官役のJ・Kシモンズ(セッションの鬼教官)とか、ヘリのパイロット役のユエン・ブレムナー(トレインスポッティングのスパッド)とかの方がよほど印象に残る。さてなぜだろう?そうか、この映画の主役はあくまでネイビーシールズというチームであり、1人1人の隊員じゃないんだ、と思った。

 

「俺たちは信頼で結ばれてるチームなんだぞ感」を押してくるとおもったらそういうことなのね。アクションが思ったより少ないはずである。一番の山場が水中戦なのも地味な印象を受ける一因か。(サンダーボール作戦みたいに日中じゃなくて暗いし…)

 

サブタイにあるナチスほぼ関係ないし(だいたい原題は『renegades』で裏切り者って意味らしいぞ)、敵役は一応いるけどホントに一応で直接対決しないし、一番どんぱちしてるのが冒頭でそのあとは派手なアクションないし、とツッコミどころがないわけではないけど後腐れなく見るにはいい映画だと思う。他に見たい映画がないそこのあなたは年末には見たことすら忘れているはずのこの映画を観に行こう。(褒め言葉です)