2017映画総括
去年は今までに比べて映画を見ることができなかった年でした。記憶にないほどです。あれ見たいこれ見たいと思っていて結局見れなかった映画が結構あります。そんな中見に行った映画でコレはいいぞと思ったものです。
ムーンライト
しみじみと思うけどいいホントいい映画です。静謐さの中に潜む熱情。マジョリティからの同調圧力に表立った反抗はせずとも膝を曲げることは決してしない。お前はお前であればいい、と自分を受け止めてくれる人がいるのは幸せ。そりゃアカデミー賞作品賞受賞するでしょうよ!
おぼろげな夜の海岸をバックにシャロンの視線が僕たちを射抜く。「それでいいのか?」と問いかけているようで、いたたまれなくなる。ありのままの自分でいることがどれほど難しくて、だからこそ激しく希う。どんな障害があっても諦めたくない、と思う。彼の視線は月明かりだ。
もう一回見たくなってきたました。大事な人とこの映画見れたら幸せだなぁ。見終わったら、語り合うよりも余韻に浸りたい。そうgo to the bed!
夜明け告げるルーの歌
昨年から今年にかけて何かと話題になった湯浅正明監督のオリジナルストーリーでの映画作品。
冒頭、カイが自宅を出てある階段をタタッタタッ、とリズムよく降りいるカットを見た瞬間にすげぇ〜よ〜〜なんでこんなことできるんだよぉ〜と思いました。評判がいい作品に築かれるひねくれ者の猜疑心という僕の心の橋頭堡を一撃で粉砕しました。グッバイタイタニック。
シンプルだからこそ力強い物語と軽快な語り口。さいこーです。ルーーーーーーゥゥゥゥゥぅぅぅ!!!!!と叫ぶシーンは鳥肌がたちました。アニメ楽しい。
こちらはアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品です。どうぞごゆるりとご鑑賞ください。そして泣きましょう。
個人的な好みの話ですが、幸せとか満たされている人よりも寂しくて悲しく、いわゆる負の感情でいっぱいな人に惹かれます。惹かれるっていうか、もっと知りたいって思います。彼は何を見ているのか、何を感じているのか、何を思っているのか。
彼は人は一人一人違う存在だってことを悟らせてくれる人。甥と叔父、血の繋がりはある。あるんだけれどもどうしても壁が壊れない。もともと壊れているのかもしれない。ただ瓦礫が堆いから、乗り越えることはできない。哀愁漂うリチャードの顔、自分の過去が刻み込まれたこの顔がとても男らしい。他人に責を負わせない。この痛みは彼自身の行いの結果だ。彼自身のものだ
そんな人とどうやって触れ合えばいいのか、その一つの形を示してくれた気がする。
リベリアの白い血
どうして見に行こうと思ったのか、きっかけは忘れてしまったけれど過去の自分は素晴らしい感度のアンテナが立ってた!地球は広くて狭いってことを言葉でなく画で語る。
人種とか貧困とかそんな問題も伝わってくるけれど、僕は地球は広いようで狭くて、狭いようで広いってことを教えてくれたからこの映画が大好きです。
星空を見て広い地球全体に思いをはせるっていうのはありふれた比喩だけれど、タクシーのタイヤ交換でも表現できる。
映画じゃなくて連続ドラマです。お仕事先の人から勧められて連ドラはちょっと気が進まないと思いつつ見はじめたら、もうあっちの世界に体浸かってました。冒険あり、謎あり、恐怖あり、青春あり、超極上のエンタメでした。
引きが上手ですぐ次を見たい気持ちになり、現在シーズン2まであるこのドラマを3日で全部見ました。シーズン3の制作も決まったとのことで今から期待に胸弾みます。ただ、NetFlix独占配信のドラマなので見るには加入しないといけません。テレビ放映だから尺を気にせずに上手に引きが作れるのかな?
タイトルがダサかっこいい。少年達もダサい。ちょっとオタクな少年達。だけど友達のためなら恐怖だって乗り越えられちゃう、勇気が出せる!かっこいいぞ。ぼくも冒険がしたくなった。誰かいまから線路を一緒に歩こうぜ!
4人組っていいよね。2人ずつで別れて行動もできるし、作戦行動における最小単位としてはぴったり、って4人のうちの1人は早々に行方不明になるのだけれど、向こう側にいるその子、ウィルとのやりとりはドキドキワクワクする。
作品全体から漂うレトロフューチャーな感じもたまらんかった。でかい無線機が好き。
面白いドラマだった。SF、怪奇ものが好きな人は見るべし。登場人物皆魅力があります。人物以外も魅力があります。見せ方か?見せ方が上手いのか?
他にもありますが大きかったのは以上になるだろうか
うーん、今年はいっぱい映画見るぞ・・・・・・