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狐が風鈴を鳴らす

本 映画 音楽 その他諸々の雑感を書き連ねるブログ

すべてがHになる

・ぼくの知らない世界

 

表参道。JR原宿駅近くから根津美術館の辺りまで伸びている。そこは主にファッション関係の店舗が多い。店舗名は欧米表記ばかり、現に外国のブランドが多数ある。それも表参道という場の雰囲気づくりに役立っているのだろう。

根津美術館の方までいくと、ガラス張りとも言い難い、透明な菱形の凹凸で構成されている奇抜な建物が見える。Pradaだ。超有名ブランド、Pradaである。初めてみた時はなんだこれと思うこの建物。もはや遠くから一目でわかるPradaの建物。

そのPradaの左隣、偶々通りがかったら工事をしており、どうやら新しいお店ができるようだ……。なんだ、コレ。ぼくは愕然とした。歩道と工事現場を仕切る白い板状の物体。誰でも見たことがあるだろうと思う。そこには出店するお店の広告がでかでかと貼られていた。うん、こういうの最近よくあるね。

このお店、これなんて読むんだ…?後に調べたところによるとlarerla(ラペルラ)というらしい。イタリアのブランドだ。

で、そこに貼られていた広告は、モデルがそのブランドの製品を着用しているという服飾関係の広告ではよく見受けられるものだ。でもねーこれがさぁーめっちゃエロいの。

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こんなようなものが、がでかでかと貼られているわけ。

もう顎外れてもおかしくない。こんなもんがこの世にあるのか、とすら思った。うーエロい。エロいというと俗に聞こえてしまいますが、この”エロい”を蠱惑とか都雅とか妖艶とか淫靡とか言いかえれば、耳当たりは良くなります。いや、もはや芸術的といえばいいでしょうか。第一印象はあなた高級娼婦さんですか?でしたけれど。

こんなもんおおっぴらに貼らないでくれよ。こっちの顔が赤くなっちゃうよ!

高級下着ブランドだろうがなんだろうがこれはこっちが恥ずかしくなっちゃうよ!

いやはやまだまだぼくのしらない世界は山ほどあるなぁ。

 

丁度女性の方と一緒にこれを見たので、二人で少し話をした。

「こんなん彼女が着てたらどう思う?」「いや……とにかくびっくりします」「ちょっと気合入り過ぎだよね、わたしは着ないなー」「もう、びっくりしてると思います」「これ着てくる彼女どう思う?」「エロいです、めっちゃエロいです」「ハハハハ」

この下着群、サイトで見るとブラジャーだけで16万するのがあったりしました。とんでもないです。パンティもそのくらいするのあります。こんな、主力商品が女性用高級下着のブランドをせっせと調べている自分、なにをしているのだろう。いや、女心を理解するために役立つ、役立つはずだ。いやしかし、これ彼女が着用して来たら興奮する。このラペルラ、ナイトガウンとかも販売しているのです。もし、女性が、着ているナイトガウンをまるで京の芸姑のように、肩からするりと、衣擦れの音が聞こえるほどに肌と触れ合っていたものを、はらりと脱ぎ捨てる。その下に隠れていたこの細やかな紋様と鮮やかな赤の下着がぼくの目に触れる。

いやぁ、いいです。しかし、誰がこんなものを買うのだろう。需要があるから供給されているのだろうけど、どんな人たちがこの下着を購入していくのだろう。そこがとてもとても気になります。現実にこんな下着を着ている人は街中を闊歩しているのでしょうか。だって信じ難いもの。こんど彼女に下着をプレゼントするから、と言ってお店に行ってみようか。やりすぎですか?だって凄い気になるんだもの。本当に、誰が買うんですか?勝負下着にしても高すぎません?

世の中には女性に下着を送る人がいるという話だけはきいたことはあるけれど、この下着ならその気持ち、わかる。わかってしまうところはやはりぼくも男、獣性を身に秘めているということか。でもこの下着日本人の体形に合わないと思うんだよ。最近は体も欧米化してきて、背丈も伸び、身体のラインも徐々にボンキュボンになってきている。まあ地球が狭くなって、別人種間の配偶も増えてきていますから、これも一つの流れではあります。でもまだまだ全体的には欧米人には程遠い。昔から日本で美人とされていた瓜実顔にこの下着を合わせて御覧。似合わないねぇ。

 

だからぼくは彼女にワコールの下着を送ることにしようっと。

 

・パンツと人

 

知っている人もいるだろう。そのワコールがよく解らないことをしている。

パンツを擬人化し、擬人化されたパンツの人気投票を実施しているのだ。 勿論というべきか無論と言うべきか、女の子にである。ネーミングも”パンツっ娘”というこれまたひねりも何もない。なぜか絵柄が少し古い感じ。しかし一番の突っ込みどころは、擬人化されたもとのパンツは”男性用”だということだ。

男性用のパンツを女の子に擬人化して人気投票を行う。もう意味が解らなーい。

「ずっと一緒にいたいと思うパンツっ娘に投票してね!」おい、どうした?ワコール。業績でも悪いのか?病んでるんじゃないか?心配になる。

彼女らのプロフィールが簡単に紹介されている特設サイトまである。

http://store.wacoal.jp/ft/bros_pants12/

12人のパンツっ娘は12ヶ月に一人ずつ割り振られている。つまり誕生月パンツということである。名前は日本の和名の月の名前、霜月とか弥生とか、を割り振られている。

ぼくの誕生月のパンツっ娘は、ぼくの好みではありませんでした。一寸残念。

それにしても男用パンツを女の子に擬人化するという暴挙、アホくさいけれど、ぼくは嫌いじゃない。こういうばかばかしいことを行ってしまうワコールに対しての好感度が少し上がったくらいだ。もしかしたらこれが狙いだったのかもしれない。男性に対して会社の認知度を高めること。成功してるぞ、ワコール。

パンツというものが人類の歴史に登場したのは何時からなのだろう。生活に多少余裕が出来てきた頃、日本で言うなら平安とかそのくらいか。武士は褌を着用している。だから武士登場以前に肌着はあったものと考えることができる。初めて武士が登場したのが平安時代後期なわけで、つまりぼくの推論には根拠があるぞ!

しかし武士と言っても時代によってその形式は微々ではあるが異なる点があるだろう。江戸時代の武士と平安時代の武士が一緒であるか、それは違う。だったら平安時代後期には下着があったというぼくの推論は砂上の楼閣、根底から崩れ去る。いったい武士は何時から褌をし始めたのだろう……。