読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

狐が風鈴を鳴らす

本 映画 音楽 その他諸々の雑感を書き連ねるブログ

ガタカ

セピア色の未来。

懐かしさを感じる、けれどここではない世界。

そこはぼくたちがまだたどり着いていない未来。

でも、ぼくたちのなかにある世界。

 

静かなSF映画。ジャンルで区分すればSFだけど分ける必要ない。

そんなSF的な要素はガジェットとして組み込まれているだけ。

こんな世界もあるかも、でよし。

これは自分の運命(と書いてさだめと読む)にあらがう男のお話。寓話みたいな。

 

あらすじ

「神の御業を見よ。神が曲げたものを誰が直しえようか」
「自然は人間の挑戦を望んでいる」

 

出生前の遺伝子操作により、生まれながらに優れた知能と体力と外見を持った「適正者」と、「欠陥」のある遺伝子を持ちうる自然出産により産まれた「不適正者」との間で厳格な社会的差別がある近未来。

「不適正者」として産まれた主人公ヴィンセントは、子供の頃からより優秀な「適正者」のみに資格が与えられている宇宙飛行士になることを夢見ていた。

ヴィンセントはDNAブローカーの仲介で、事故により脚の自由を失った元水泳金メダル候補の「適正者」ジェローム・モローの生体ID(血液や指紋など)を買い取り、生体偽装によりジェロームになりすまし、宇宙局「ガタカ」の局員となる。

努力の結果ついにヴィンセントは念願のタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれるが、出発間近に宇宙船発射に反対していた上司が何者かに殺された事件現場で「不適正者」ヴィンセントのまつ毛が発見されたことから正体発覚の危機が訪れる。

 

静かな映画。

はじまって早々やられた。こいつなにやってんだろう?から腑に落ちた瞬間引き込まれる。ひたすら体をこすって抜け毛を落としているのだ。遺伝子から正体がばれないように。それを毎日。毎日やらないと意味ないもんね。バレたらすべて終わりだもの。

この映画のなにがいいかって言うと、淡い色調で整えられた未来の風景。

そして音楽。

 

まずこの話は未来の話だ。遺伝子一つで出来ることがいっぱいだ。というより何もかも遺伝子が大事だ。遺伝子が全てだ。

けれどそこの景色はどこか僕たちも見たことのあるような、ないような、懐かしさただようもの。だけどちゃんと未来を感じれる。これが凄い。

そもそも話の骨子が今のこの時代と乖離していないおかげでもあるかも。

 

で、音楽ですが聴いた方が早い。

www.youtube.com

いーいところで流れてくるんだコレ。

マイケル・ナイマンという人が音楽を手掛けている。

静かでありながら力強さを感じさせる旋律。たまらない。

 

ヴィンセントは「不適正者」で弟は「適正者」。ヴィンセントは、あるがままに生まれた子は、心臓が悪く長生きできないことが”わかっている”。生まれてすぐにわかってしまう。「神の子」は不運だった。だから親も次の子は遺伝子操作をしたのだ。ヴィンセントは弟に劣っている、そう示されている。遺伝子というデータ、絶対のもので。

だけどヴィンセントは夢を捨てず、他人になってまで宇宙に行こうとする。

ロケットが打ち上げられるのを眺めるヴィンセントはとても寂しそう。

 

キャストですがー

ヴィンセント役にはイーサン・ホーク。相手の女性アイリーンにユマ・サーマン。この2人これがきっかけで結婚したとのこと。

わかるぜホーク。ぼくも最初アイリーンは高慢ちきな女でお堅い印象だった。だけどあらまあ不思議。話しが進んでいくにつれて可愛く見えてきた、というより可愛い。なんでだろうなぁ?髪の毛下ろしたりしたから?

いや違う。彼女も遺伝子操作を受けていないことがわかってからだ。彼女の目つきに変化が表れてからだ。でもエロいところにそそられたのも認めます。俗な男ですみません。ベッドシーンを見る目つきが最近スケベジジイ化してるかもしれない。いかんな。

遺伝子提供者ジェロームにはジュード・ロウ。なんか顔が幼い印象受けました。

彼もいい仕事してます。応援したくなります。

 

思いつたことをただ書き並べただけの感想になってしまった。

これ良い映画ですよ。